大阪のあべのハルカスにある人材紹介会社「人財クリエイション株式会社」です。
近年の転職市場の活発化からも読み取れるように、定年まで一つの会社に勤め続けることがもはや常識ではなくなりつつあります。
そのため、入社後間もなく離職する人も珍しくなくなりました。その中でも特に、多くの企業の悩みの種になっているのが、せっかく採用した若手社員が、入社からたった3年以内で退職してしまう早期離職という現象です。
今回はそんな早期離職が起こる原因と、それを防止する対策をご紹介します。
【早期離職とは?】
早期離職とは、入社後約3年以内に退職することを指します。
現在の日本においては、大卒者の3割以上が3年以内で離職すると言われ、社会問題化しています。
早期離職が起こると離職した本人がキャリアダウンしてしまうことはもちろんですが、採用に至るまでにかかった多額の手間と費用や、教育コストといった、ヒト・カネにまつわるコストが全て無駄になる等、企業にとっても多大な損失を被る結果を招くものです。
では、一体なぜ入社後の早期離職は起こってしまうのでしょうか。また、どのようにすれば新卒採用の早期離職リスクを低減できるのでしょうか。
【考えられる3つの原因】
[1.待遇や福利厚生などの不満]
「一生懸命身を尽くして働いた割には、給与が少ない」、「他所でアルバイトでもした方がましではないか」という若者の声は少なくありません。
ですので「最初の数年は勉強期間なので、給与がもらえるだけでありがたいと思うべきである」という思想はもう時代に合っていないと考えるべきなのです。
また、給与の比較は同世代で話題にあがりやすく、実際の労働環境を抜きにしても、自分は給与が客観的に見ても低い企業に勤めている、という実感を得ると働くモチベーションを一気に失う若者が多い傾向にあります。
[2.残業や休日出勤といった長時間労働]
入社して、実際に配属されるまでは、入社前に明示された労働時間と、実際に就労した際の労働時間に相違が無いかは分かりません。
新入社員の多くは、労働時間が長くなると、過去に従事した仕事や生活環境とのギャップや、ただ単に自分のプライベートが減ってしまうことだけにも不満を蓄積していく人が多いのが現状です。
また残業代が固定で設定されていれば、給与が増える感覚もなく、ただ労働時間が長くなるように感じるため職務満足感が激減し、長期間同じ企業に勤めることにメリットを感じなくなるようです。
[3.人間関係などによる職場トラブル]
若者に限らず、人間関係が上手くいっていない職場環境で仕事を継続することは困難です。
特に入社したばかりの時は、できないことの方が多く、上司への相談はかかせません。
もしも何かがあった時に相談できる人がいなければ、当然業務は前に進まず孤立します。
しかし、なぜか誰にも教えてもらえないにもかかわらず「ただ何も出来ない人」というレッテルを無意識に貼られてしまうことも見受けられます。こうなると出勤しても居場所がなく、精神的にも参ってしまい、ゆくゆくは離職を選んでもおかしくない状況と言えるでしょう。
【具体的な離職防止策】
早期離職を防止するには社員のモチベーションの向上と、メンタル面へのアプローチが先決です。
人は誰かに評価されることでモチベーションがアップし、生産性を上げるように思考を変える生き物です。
例えば、「字がきれい」、「理解が早い」、「今の気遣いは良かった」など、些細なことでも構わないのでしっかりと褒め、評価するようにしましょう。
かつて日本に蔓延していた「できて当たり前」、「社会人なら当然」というスタンスは、成長モチベーションを一気に破壊するので危険です。
逆に言えば、どんなに出来ない社員であっても、ほんの少しの褒めるという評価を与えることで、その「当たり前」が定着するようになります。
ですので、いつも先輩や上司の顔色をうかがって働いている新入社員たちにも、気持ちよく働いてもらう工夫が大切と言えます。
また、言葉によるポジティブな評価だけでなく、公平に頑張りを認めて待遇に直結させる、人事的な評価制度の存在は欠かせません。ゼロから評価制度を再構築し、企業全体に浸透させることが若手の早期離職を防ぐ有効な策となるでしょう。
しかし、どれだけ評価を受けてモチベーションが上がったところで、前述のような待遇面の悪さや、長時間労働等といった、職務満足感を下げる要素がある限りは離職者が減ることは決してありません。ですので、並行して改善することが重要でしょう。
【まとめ】
いかがでしょうか。
早期離職者を減らすことは、企業にとって大きな課題です。もし改善できれば企業の採用コストの削減や、新入社員の成長にも直結します。
労働環境の改善はもちろん、採用担当・人事としてコミュニケーションを積極的にとる姿勢を持ち、新入社員が孤立しないよう、手厚いサポートを行うことが大切です。
また、優秀な人材であればあるほど、より条件の良い企業へ転職する傾向が当然あります。
そんな優秀な人材であっても、「ずっと働き続けたい」と思えるような、労働環境や評価制度を整備することも大切です。
人財クリエイション株式会社には、高いポテンシャルを秘めた若手から、管理職従事経験を有するベテラン人材まで、様々な求職者様からご登録をいただいており、いずれも企業での活躍が期待できます。担当エージェントによる良質なマッチングのうえ、クライアント企業の採用ニーズに沿った人材のご紹介をいたしておりますので、こちらまでお気軽にお問い合わせください。
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