1 はじめに
前回のホームページのテーマ「青色申告と白色申告の意味と違い」で、青色申告の場合は
複式簿記での記帳しなければならない。と書きましたが、そもそも複式簿記とは何か。を今回はまとめていきます。
簿記には単式簿記(簡易記帳)と複式簿記の二つの記帳方式があります。それらの概要を見ていきましょう。
2 簿記の2つの記帳方法
単式簿記
単式簿記とは取引を一つの科目に絞って記帳するやり方です。「現金」の動きだけに着目する方法です。お小遣い帳のイメージして頂ければわかりやすいと思います。
メリット
記帳した時点でのその科目の残高を把握できる。
デメリット
他の科目の動きがわからないため、全体的な財産の状況や損益の状況が把握できない。
複式簿記
単式簿記は、現金の動きはわかりますが、それが何によって増加減少したのかがわかりませんでした。複式簿記では取引の二面性、つまり原因と結果、目的を記録するす方法です。
青色申告をして65万円の控除を受けることができるのは、こちらの記帳方式です。
複式簿記で記帳することにより財産の状況や損益の状況が把握できるのです。複式簿記をすることによって作成されるのが貸借対照表と損益計算書です。複式簿記で記帳し、仕訳を集計することでこれらの財務諸表を作成することができます。
メリット
決算書・財務諸表を作成することができ、財産や損益の状況を把握することができる
青色申告の65万円特別控除等の特典が受けられる
企業の決算情報を読み取ることができるようになる
デメリット
単式簿記よりも多少手間がかかる
3 複式簿記と会計ソフト
上述のように、複式簿記は単式簿記に比べて複雑で手間がかかるというデメリットが挙げられますが、会計ソフトを使うことでその問題は解決します。
複式簿記にすると同じ取引でも複数の帳簿を作る必要がありますが、いくつもの帳簿が自動転記によって簡単にできるます。貸借対照表や損益計算書も自動で作成できます。帳簿作成が不安という方は、一度会計ソフトを試してみてはいかがでしょうか。
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