1.【胡蝶蘭の原種をご紹介!】
私たちが目にするあの華やかな胡蝶蘭(ファレノプシス)は品種改良されたもので、その原種は意外にも野性味あふれる姿をしています。模様がグロテスクだったり葉がとても大きかったり、逆にとても小さな花だったり。品種改良された花とはまた違った魅力をみせる原種の胡蝶蘭はそれ故に根強いファンがいるくらいです。
普段はあまり目にしない原種の胡蝶蘭の姿とその生態をご紹介します。
2.「原種の特徴」
2-1.学名 Phalaenopsis(ファレノプシス)
日本で呼ばれている「胡蝶蘭」という名前は和名です。
学名は「Phalaenopsis」といい、我に似ているという意味のギリシャ語から来ています。
日本に輸入されたときはすでに品種改良によって美しい姿になっていたので「蝶」のイメージで名づけられましたが原種からイメージされる名前は「我」だったのです。
2-2. 「着生植物」
胡蝶蘭は着生植物といって、樹木の幹や枝の側面に根を這わせるようにして生えています。直射日光が入らないような幹に着生し空気中の水分を根や葉に蓄えます。
高温多湿の熱帯雨林でもこうして乾期を乗り越えていたのです。
2-3「姿」
原種は50種類ほどあるといわれています。その多くは絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約の対象として厳しく規制されています。
そしてその姿形は実に様々です。
葉の長さが10㎝に満たないものから1mを超えるもの、花色は定番の色から緑色や土留色など、花弁の形はまるっこいものや星形のものストライプなどの模様入り、などバラエティーに富んでいます。
花の咲き方も数個ずつ順番に咲くものや一気に咲くもの、咲く時期もまちまちです。
このように姿形にばらつきがあるのはそれぞれ自生している地域の環境に合わせて進化したためです。
たとえば比較的乾燥している地域では水分を蓄えるために葉が大きくなります。
寒冷期のある地域では葉を落として休眠します。
そして受粉をしてくれる生物も種によって異なるので、それぞれの生物に対応した花弁の形へと変化していったのです。
リップと呼ばれる真ん中のお皿のような形は、特定の生物の大きさに合わせて大小が決まってきます。
また開花のタイミングにおいても、数個ずつ咲けば長期にわたって花の蜜を吸いにきてもらえます。一気に咲けば短期間にできるだけ多く蜜を吸いに来てもらえます。
このように開花ひとつとっても特定の生物の行動パターンに合わせているという驚くべき順応です。
2-4.「原種の一例」
ドリティス・プルケリマ
小輪の花を沢山つけ、品種改良の交配種として利用されてる
ファレノプシス・ビオラケア(スマトラ島)
ファレノプシス・ビリーナ(ボルネオ島)
星形の花を数輪つけ、香りが強い
3.
このように、ひとこと原種といっても環境に合わせて進化した逞しい姿の胡蝶蘭がたくさんあります。絶滅危惧種に登録されていますが、条件をクリアすれば輸入できるので貴重ではありますがネットでも購入できるようになってきました。
これを機に原種の胡蝶蘭を楽しんでみてはいかがでしょうか?
そのほか、アクセス・アイ株式会社(大阪市(天王寺・あべのハルカス))では、
・ハートフェルト洋蘭園の運営(胡蝶蘭の生産による障がい者雇用支援)
・クラウド化による業務効率化コンサルティング
・企業研修事業(新人研修・リーダー研修等)
・キャリアコンサルティング事業
・求人広告代理店業(マイナビ・バイトル等)
・士業に対するコンサルティング業
以上のご提案を行っています。
アクセスアイ株式会社
〒545-6032
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
あべのハルカス32階
☎06-6625-6027
まで、お気軽にお問合せください。