「指導」は、利⽤者の⾃⽴⽀援および尊厳の保持を念頭において、介護保険施設および事業者の⽀援を基本とし、介護給付等対象サービスの質の確保および保険給付の適正化を図ることを⽬的としています。
「指導」と「監査」は⼀⾒似ているように思われますが、本質が異なります。実地指導は、制度管理の適正化とよりよいケアの実現を図ることであるのに対し、「監査」は、不正請求や指定基準違反に対する機動的な実施であり、実地指導とは区別されます。
・実地指導における基本姿勢
実地指導は、事業者の育成・⽀援を⾏うものであることを念頭に置く必要があります。「事業者を指導する」のではなく、「事業者と対話する」「どのように運営しているのか、実務の現場を⾒させていただく」「事業者を育てる」という意識を持ちましょう。不適正なサービスを取り締まることを⽬的として⾏うものではありません。そのため、摘発と認められるような⾔動・⾏為は慎まなければなりません。
実地指導の際には、単に指摘をするのではなく、具体的な状況や理由を事業者からよく聴取して、改善に必要な本質的な原因を究明し、介護サービス事業者側と共通認識を持つとともに、指導事項に係る根拠規定や指導内容の趣旨・⽬的等について、より⼀層の丁寧な説明をしなければなりません。また、効果的な取り組みを⾏っている事業所を積極的に評価し、他の事業所へ広げるなど、サービスの質の向上に向けた⽅法を⼯夫していく必要があります。
社会保険労務士法人Real&Cloudでは、適正な介護事業の運営をサポートさせていただきます。
社会保険労務士法人Real&Cloud