【決算の申告】
決算日になると、企業の1年間の経営状況や財政状態をまとめた「決算書」を作成します。個人事業主の場合は、毎年2月15日～3月15日までに確定申告を行いますが、法人は確定申告とは異なり、各企業が定めた決算日の翌日から2ヶ月以内に申告及び納税をおこなう必要があります。この納税までの流れについて解説します。
【決算の大まかな流れ】
決算日を迎えたら、会社の資産と負債の状況をきちんと把握するため、大まかな流れは以下の図の通りです。
①試算表の作成
まず、決算整理前の試算表(貸借対照表/損益計算書など)を作成します。この時点で試算表の借方科目と貸方科目の合計金額が一致しているかどうかを確認し、計上ミスがないかを確認します。
②決算整理
決算整理をおこないます。期間内の未処理の取引等をきれいにする処理です。具体的には、自社にある在庫(棚卸資産)の数量を確認し、棚卸をおこなう、減価償却の計上など決算期のみのおこなう処理を追加していきます。
③決算書類作成
申告に必要な書類の作成をおこないます。
《作成書類》
決算報告書 ・・・ 貸借対照表 (B/S)、損益計算書 (P/L)、株主資本等変動計算書等
勘定科目内訳書 ・・・ 各勘定科目の内訳をわかるようにした書類
事業概況説明書 ・・・ 会社の業務内容や従業員数、支店数、売上高などをまとめた書類
各種確定申告書 ・・・ 法人税、消費税、法人事業税、法人住民税などの税額計算をおこなうための書類
④申告・納税
申告書が完成したら、税務署及び市区町村などへ申告書を提出し、算出した税金を納めます。
⑤書類の保管
申告・納税すべての書類を保管します。
【まとめ】
決算は複雑な処理が多いので、慣れていない場合は、大変手間と時間がかかります。期限に間に合うよう、余裕を持って作業することをお勧めします。また、不明点等の確認や相談したい場合は、専門家である税理士までご相談ください。
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